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件名 : 化粧品成分について

ご投稿者 : NAO 様
はじめまして。
私は美容に関するあらゆるものに大変関心があり、独自で化粧品の成分を
調べたりしているのです。そこで質問があります。
エタノール、フェノキシタノールを含まない方がベターと提案している方がいます。
また、石油系化粧品ではなく天然化粧品を推奨している方もいらっしゃいます。
無鉱物・無香料だから肌に良いと一概に言えないということも本で読みました。
貴社のローションにはエタノールが含まれていますよね。
一体、何が本当に良いのでしょうか?
色々質問して、お忙しいところ恐縮ですが教えてください。
よろしくお願い致します。

re(1):化粧品成分に対する正しい判断とは



初めまして
ご投稿ありがとうございます
▼NAOさん
> エタノール、フェノキシタノールを含まない方がベターと提案している方がいます。
> 貴社のローションにはエタノールが含まれていますよね。
> 一体、何が本当に良いのでしょうか?
配合成分を気にしていらっしゃる方から、同様のご質問をよく頂戴致しますが
我々は「何が含まれているか?」ばかりに気を取られて
「どれくらい含まれているか?」ということを見落としがちです
確かに含まれているもので、その製品の性格が決まって参りますのでそれはそれでとても大切です
が、
それだけで全てを判断してしまうのは危険なことだと思います
やはりそれに併せて考えなくてはならないのが、その成分の配合量だと思います
エタノールについてお尋ねですので、例を申しますと
エタノールは、お酒に入っている「アルコール」と同じものです
エタノールが沢山配合されているお酒は、アルコール度数が高いお酒です
同じエタノールが含まれていても、アルコール度数の低いビールと
度数の高い「テキーラ」(実際に飲んだことは無いのでエラソーに言えませんが(笑))などでは
飲んだ際に身体に及ぼす影響は全然違うはずです

つまり、判断の最初は
「悪いもの」かどうか?
でいいと思います
例えば
合成界面活性剤は、「悪いもの」と判断出来ると思います
しかしエタノールは「悪いもの」とはいえません
そして次の判断は
悪いものではないとしても、それを含む配合量が適量かどうか?だと思います
エタノールは微量だと香り付け、少し多いと清涼感を与えます
ところが多く配合されると「アルコール焼け」などといわれるヒリヒリ感を伴います
つまり限度を超すと悪い影響を及ぼしてしまいます
では
その限度や適量はいったいどれくらい?という話になりますと
これはそれを使う方によって個人差が出てしまいます
お酒に強い方や弱い方があるように、素肌にもある特定の物質に対して「強い」「弱い」
があります
エタノール自体は、有害な物質ではありませんが
しかしエタノールに対して敏感に反応してしまう方にとっては、エタノールは
よくないものということになります
つまり
最終的に、ご自身にとって「どうなのか?」という判断が一番大切になってきます
素肌と化粧品の関係は、成分表だけでは判断できない範疇のことがあると思います
使ってみて、ご自分の素肌がどう感じるか?が何よりも大切だと思います

> また、石油系化粧品ではなく天然化粧品を推奨している方もいらっしゃいます。
> 無鉱物・無香料だから肌に良いと一概に言えないということも本で読みました。
石油系(鉱物油という意味ですよね?)が悪いとか天然成分がいいというのは
それぞれのメーカーのポリシーだと思います
私共は天然の成分自体は悪いとは思っておりませんが
天然成分を常温で維持(品質や透明度)させるためには、多量の防腐剤や可溶化剤を必要とするため
よい原料だとは判断していません
また、ローションには鉱物油や動・植物油など(どちらも)の油性原料を配合するのはよくないと考えています

それからおっしゃる通り
鉱物油を使っていないとか無香料というのは、良いか悪いかの判断材料にはならないですね
(^^;
化粧品業界特有の言い回しというか、キャッチコピーですね

ご参考になれば幸いです
これからもよろしくお願い致します
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